1. はじめに
10代のあなたの「過去は変えられる」と聞いて、あなたは信じますか?
「過去なんて、変えられるわけないじゃん」と思うかもしれません。
でも、本当に変えられるのです。
2. 「過去」を分解してみよう!
10代のあなたは、今まで、家や学校や習い事などで、家族や友達といろんな経験をしてきたと思います。
そのいろんな経験は、時には楽しく、時には苦しく、様々な形で、あなたの記憶に残っていることでしょう。
その過去の経験の記憶は、大きく次の2つで構成されています。
- 過去に起こった出来事そのもの(事実)
- そのときに自分がどう思ったか(自分の思い)
数式風に書くと
(過去の記憶)=(事実)+(自分の思い)
となります。
3. 過去を変えられるのか?
「過去の記憶」のうち、「事実」の部分は変えられません。
「な~んだ、やっぱり過去は変えられないじゃん」と思ったかもしれません。
しかし、「過去の記憶」のうちの「自分の思い」はどうでしょうか?
まず思い出して欲しいのが、
です。
同じものを見ても、人それぞれ、とらえ方が異なるのです。
人ぞれぞれ「自分の見方」という「サングラス」をかけて、ものを見ているので、感じ方が異なるのです。
このことは、自分の過去の経験に対する感じ方にも通じます。
同じことが起こっても、「あなたが9歳のときにかけていたサングラス」で見たときの感じ方と、いま「10代のあなたがかけているサングラス」で見た時の感じ方は変えることができるのです。
すなわち、
(過去の記憶)=(事実)+(自分の思い)
の「事実」の部分が変えられなくても、「自分の思い」は変えられるのです。
数式を見るまでもなく、「自分の思い」を変えることができれば、「過去の記憶」を変えることができるのです。
4. パパの体験談
(1) カツアゲ
パパは生まれてから大学生まで、日本から出たことはありませんでした。治安も良く、のほほんと生活していました。
大学生のときに夢中で取り組んでいた塾講師のアルバイトで、授業ではないので給料ももらえないのに、夜中の2時まで授業の準備と対策プリントの作成をしていました。
夜中2時過ぎに一人で歩いて帰ったときに、途中で悪い人たちにつかまり、1万5千円をカツアゲされてしまったのです。
1万5千円がなくなってしまったショックと、カツアゲの恐怖が、ずっと過去の記憶として残ってしまったのです。
しかしながら、数年経って、
- あのときカツアゲにあって良かった。
- もっと大金を持つようになってからカツアゲされていたら、1万5千円では済まなかった。
- 日本でも治安に警戒しなければならない場合もあると、いい勉強になったな。
- カツアゲされたときに、少しのケガで済んで良かった。
と考えるようになったのです。
過去の出来事は一切変わっていないのに、「悪い記憶」から「良い記憶」に過去を変えることができたのです。
(2) 肌の病気
仕事での極度のストレスや、働きすぎによる疲れ・睡眠不足、また、自分の体に合わない食生活などを要因として、以前、パパは肌の調子が良くありませんでした。
最悪時は、肌を露出できない状態でした。
暑くても半袖・半ズボンは着ることができないし、プールにも行けないのです。また、冬も温泉にはいけません。
本当にイヤな思い出でした。
しかしながら、今やこれも良い思い出になっています。
この大変な経験があったからこそ、
- 肌が悪い人の気持ちが痛いほどわかるようになることができた
- 肌が調子悪くても普通に受け入れてくれるという、家族のありがたさに感謝することができた
- ストレスの対処や、睡眠時間の確保の重要性を学ぶことができた
- 食べ物が体を作るということを、身をもって学ぶことができた
と考えるようになったのです。
この体験も、過去の出来事は一切変わっていませんが、「悪い記憶」から「良い記憶」に過去を変えることができてしまったのです。
5. あなたも過去を変えてみよう!
10代のあなたにも、何かで失敗してしまったとか、恥ずかしい思いをしたとか、イヤな過去があるかもしれません。
悪い「過去の記憶」は、「事実」と「自分の思い」に分け、「自分の思い」を変えることにより、良い記憶に変えてしまいましょう!
例えば、次のような感じです。
- あの時は本当に大変だったけど、そのおかげで成長でき、今の自分の活躍があるな。
- あの時は本当につらかったけど、そのおかげで、いろいろと学ぶことができた。
- あの時は本当に落ち込んでいたけど、だからこそ、今は同じ境遇の人の気持ちを分かってあげられるな。
是非、トライしてみてください。
6. 最後に
過去の悪い記憶を背負ったまま生活していると、その記憶が心の奥深く(潜在意識)に取り込まれ、なんとなく自信の無い人間になってしまうかもしれません。
スイスイと楽しく人生を送っていくには、ある程度、根拠の無い自信とか、自己肯定感とかが必要です。
過去の悪い記憶を良い記憶に変えてしまうことにより、どんどん自己肯定感を高め、楽しく生きていきましょう!
パパより