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10代で知っていたらかっこいい「72の法則」(第2回)

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4. 単利と複利のお金の増え方

これまで説明してきた、元本100万円を、単利4%で預金する場合と、複利4%で預金する場合を表とグラフでまとめてみます。

緑色のグラフが単利で、青色のグラフが複利です。長い年月が経てば経つほど、単利と複利の差がぐんぐん開いていくことがわかります。

お金を増やすには、複利の力を味方につけることが重要です。

5. 「72の法則」とは?

いままでは、単利と複利の違いと、複利の持つ、ものすごいパワーについて説明してきました。

10代の自分が将来、10年後、20年後に向けて、お金を増やしていこうと考える場合、どのくらいの年月、複利で預金すれば元本が2倍になるのかを暗算できると将来計画が立てやすくなります。

例えば、年4%複利で預金すると、何年で100万円が200万円になるのか、暗算で計算ができると非常に役に立ちます。

複利をきちんと計算すると、1.04の18乗のような式を計算しなければならないので、暗算できません。

そこで大活躍するのが「72の法則」です。元本が2倍になるためには、

 <72の法則>

 (複利)×(年数)=72

を満たす年数が必要という法則です。

複利4%の場合、

 4 ×(年数)=72

となる年数は18となるので、18年で、100万円が200万円になります。

実際、複利4%、18年で100万円は202.58万円になります。

それでは、複利が12%だったら、何年で100万円が200万円になるでしょうか?

12 ×(年数)=72より、

(年数)=6となるので、

複利12%の場合、6年経つと、100万円が200万円と2倍になるとわかります。

下表は72の法則が本当に成り立っているのか、きちんと複利を何回も掛けて計算したものです。金利18%くらいまでは、ほぼ正確に見積もれているとわかります。

6. 最後に

複利のものすごいパワーと、72の法則、理解できたかな?

今回は少しでもわかりやすく説明するために、銀行預金として説明しましたが、資産運用方法は他にもいろいろあります。(実際、銀行預金の金利は、いまものすごく低いです。)

預金・資産運用でお金を増やすために、複利のパワーを使えば、お金が増えていきます。

反対に、ローン借りた場合や、クレジットカードのリボ払いをした場合など、複利のパワーを使われてしまったら、急激にお金が減るので、注意が必要です。

お金の攻めと守り、しっかりやっていきましょう!

パパより