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10代の私が大人になる頃に、いまなりたい職業はあるの?(まとめ)

1. はじめに

「将来、やりたい職業、なりたい職業は何ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?

もし将来、その職業がなくなったら、もしくは、同じ職業名でも全く仕事の内容・イメージが異なったら、どうしますか?

変化の激しい時代なので、予測は難しいけど、10代の方が知っておいた方がいい将来予測について、お伝えします。

2. なりたい職業ランキング

まずは、第一生命保険株式会社が2022年3月16日に発表した「大人になったらなりたいもの」ランキング

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2021_072.pdf

を見てみましょう。

<中学生男子>

<中学生女子>

<高校生男子>

<高校生女子>

会社員って何?とも思いましたが、公務員も合わせて、現代の中高生は堅実な人が多い印象を受けました。

会社員だから、安定とかいう時代ではなくなってくるかもしれませんが。

高校生の女子も含めて、ITエンジニア/プログラマーが多いのは、心強いですね。

ゲームクリエイターやYouTuberなんかも時代を反映していると思います。

3. なりたい職業は将来存在しているのか?

10代のあなたが社会に出て活躍する頃、なりたい職業ランキングに上がっている職業は、この世に存在するのでしょうか?

AI(Artificial Intelligence、人工知能)化が発展していくと、今まで人間がやっていた仕事が、どんどんAIに置き換えられていきます。

単純手作業で、1人1日8時間労働で100個作っていたものが、AI化によって、全く同じものが1日24時間で10000個作れるのであれば、その仕事は人間ではなくAIの仕事となっていきます。

では、AI化によって、将来どんなことが起こると予想されているのでしょうか?

The Future of Employment: How Susceptible Are Jobs to Computarisation?

  • まずは、2013/9/17にイギリスのオックスフォード大学のMichael A. Osborne准教授とCarl Benedikt Frey博士が書かれた論文(下記リンクご参照)です。
  • タイトル「The Future of Employment: How Susceptible Are Jobs to Computarisation?」は、「コンピュータ化は将来の職業にどのくらいの影響を与えるのか」を意味します。
  • この論文では、20年後までに人類の仕事の約50%がAIないし機械によって代替され消滅すると予測されています。

② 野村総合研究所の研究結果

  • 2015/12/2野村総合研究所は、オックスフォード大学のMichael A. Osborne准教授とCarl Benedikt Frey博士との共同研究結果(下記リンクご参照)を発表しました。
  • この研究では、日本国内の601種類の職業について、10~20年後に、日本の労働人口の約 49%が就いている職業において、AIまたはロボット等がそれらに代替することが可能との推計結果が得られています。

③ The Future of Work in Japan ~ ポスト・コロナにおける「New Normal」の加速とその意味合い

  • 2020年5月、大手コンサルティング会社のMcKinsey & Companyは、「The Future of Work in Japan ~ ポスト・コロナにおける「New Normal」の加速とその意味合い」というレポート(下記リンクご参照)を発表しました。
  • 日本では、技術の進化に伴い、2030年までに既存業務のうち27%が自動化される見込みであり、結果1,660万人分の雇用が代替される可能性があると述べています。

4. AIに代替されやすい仕事

予測なので、本当のところはわからないけど、将来、AIに代替されてなくなっていくと予想されている仕事の例をいくつか挙げます。

① 車のドライバー業務全般

自動運転の方が、人間が運転するよりも交通事故も少なく安全、また、速度の調整などで渋滞も防げるなどとなってくれば、運転手の仕事が少なくなってくるでしょう。

また、ドローンなどが進化していった場合、配達ドライバーも少なくなっていく可能性があります。

② 鉄道の運転士

既に、「ゆりかもめ」や「ディズニーリゾートライン」でも実現されておりますが、運転手無しの自動運転が普及すれば、鉄道の運転士も少なくなっていく可能性があります。

③ スーパー・コンビニの店員

Amazon Goなどのように、レジ・品出しなどが無人化されていけば、スーパー・コンビニの店員は少なくなっていくことが予想されます。

④ 一般事務員

入力作業、データ処理などの単純繰り返し作業はAIが得意としている領域です。一般事務の中でも、単純作業的な事務は、AIに置き換えられていくでしょう。

⑤ 銀行員

FinTech(金融分野のテクノロジー)が発展し、膨大なデータを分析し、顧客属性に応じた資産運用提案や、ローン・カードの審査などが自動化できるようになってくれば、その分、銀行員は少なくなってくるでしょう。

もちろん、窓口の単純業務は、AIに置き換えられる可能性が高いと思われます。

⑥ ホテルのフロントや受付

ホテルのチェックイン、チェックアウト作業などは、単純作業も多く、タッチパネルと自動精算機による自動対応などに移行しやすいです。

パパが最近泊まったホテルでも、自動化が進んでいました。

⑦ 工場勤務者

工場内の単純作業はもちろんのこと、熟練作業を機械学習で学ばせていき、自動化していく研究も進んでいます。

機械学習(Machine Learning)とは、経験からの学習により自動で改善するコンピューターアルゴリズムもしくはその研究領域のことです。

工場がほぼ全て機械化されれば、その分、工場勤務者は減っていくと予想されます。

⑧ ライター

日本経済新聞社では、AIによる自動記事作成を進めております。

https://www.nikkei.com/promotion/collaboration/qreports-ai/

また、数単語入力しただけで、自動的に記事を作成してくれるArticooloなんてツールも出てきています。

ライターも少しずつ、AIに置き換えられていく可能性があります。

5. AIに代替されにくい仕事

こちらも予測なので、本当のところはわからないけど、将来、AIに代替されにくいと予想されている仕事の例をいくつか挙げます。

  • 医者・看護師・介護士
  • 弁護士・税理士
  • 教員・保育士
  • クリエイター・研究開発
  • 農家・漁師
  • ITエンジニア・データサイエンティスト
  • コンサルタント・カウンセラー
  • 営業・広告・マーケティング

人の実力によって結果が異なってくる職業や、想像力が必要な職業はAIに置き換えにくいでしょう。

しかしながら、そのような職業でも、全くAIに置き換わらないわけではありません。

例えば、教員でいえば、日本一、おもしろく、分かりやすく教えることができる先生がいたとして、その先生がインターネットを通じて授業ができれば、多くの学生が最高の授業を受けられるかもれません。

この場合、学校の先生は、教室でその補助的な役割を果たすようになるかもしれません。

他には、医者の場合、非常に専門性の高い医者にテレビ電話形式でアドバイスを頂きながら、現場の医者に直接治療頂くということになる可能性があります。

弁護士も、法律の詳細や、裁判の判例などは、巨大なデータベースに蓄えておき、顧客の要望に応じて、現場の弁護士の経験を活かし、データベースを活用していく等の仕事のやり方に変化していく可能性があります。

6. 最後に

10代の方が大人になって活躍する頃には、パパでは思いもつかない、新しい職業がいくつも出てきているでしょう。

将来無くなる可能性がある仕事にも注意しながら、自分のやりたいことを見つけ、仕事にしていけるといいですね。

パパより