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将来の仕事のために10代がいまできること(第2回)

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3. 天才以外には大学卒業を勧めるわけ

いま日本だと、いろんな会社が新卒採用(=大学卒業生を卒業後すぐ企業に採用すること)をしているので、大学卒業間近に就職活動をして、希望の企業に入社するというのが世間一般の常識となっています。

日本の大学卒業はあまり意味がないという意見も最近はよく見かけるようになりました。アメリカの大学も経験したパパからすると、一利ある意見だとは思います。

日本の大学は入学するのは大変だけど、卒業するのは比較的簡単で、専門性を鍛えなくても卒業できてしまう仕組みになっていると思います。

一方、アメリカの大学は、卒業するのは大変です。授業出席、負荷の高い課題・レポート、テストなどをクリアしないと、卒業できません。その代わり、その分野の専門性は相応に身に付きます。

しかしながら、日本の大学卒業の利点として忘れてならないのは、「新卒採用カード」です。

即ち、大学を卒業するだけで、新卒として、会社に正社員として就職できるチャンスがものすごく高まるのです。

一部の天才やスーパーマンには、大学卒業の新卒採用カードは不要だと思いますが、それ以外の人たちには、まずは大学卒業を目指すことをお勧めします。

もちろん、学生時代に起業した会社が軌道に乗った場合なども、大学に行く必要はないでしょう。

4. 海外の就職はどうなっているのか?

世界的に見て、新卒採用は、日本を含む一部アジアでしか行われていません。

海外では、毎年4月に新卒一括採用などはなく、必要になったときに、必要な能力を持った人材を、必要な人数だけ採用します。

海外では、新卒で就職したとしても、即戦力が求められます。したがって、大学で学んだ内容が、仕事に直結する場合が多いです。

法律を学んだら弁護士事務所、薬学を学んだら製薬会社、ITを学んだらIT会社などです。

また、海外の学生は即戦力の人材になるために、様々な企業が実施しているインターンシップ(その企業の仮社員として働いてみること)に参加して実務経験を積むことが一般的です。

長期のインターンシップは職歴として認められるため、インターンシップ完了時には、その証明書や、推薦状を取得しておきましょう。

インターンシップで能力が評価されれば、その企業に就職できるかもしれないし、その推薦状を使用して、他社に即戦力として採用されるかもしれません。

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