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10代のあなたに贈る「ずるい勉強法」(まとめ)

1. はじめに

パパは、試験にはめっぽう強いです。

高校、大学、日・米大学院と第一志望に合格しましたし、大人になってからも資格試験は一発合格してきました。

海外駐在時に現地の試験で一回不合格になったのが、苦くもあるけど良い思い出となっています。

と言っても、勉強ができたというだけで、すごいとは言えません。この世の中、人それぞれ、みんなすごいところを持っているからです。

パパの場合、運動神経は普通です。パパが中学生のとき、弟と同じ部活で、弟はスーパー1年生としてレギュラー、3年生のパパは補欠でした。。。

テレビやYouTubeに出ている天才の方々はさておき、パパレベルの人が試験をうまく勝ち抜いてきた技を伝授したいと思います。

2. この質問に答えられますか?

高校受験でも、中間・期末テストでも、英検でもなんでも構いません。その試験について、次の質問に答えられますか?

  1. 試験まで、あと何日ありますか?
  2. 各科目の合格最低点は何点ですか?もしくは、通知表で5の評価をもらうには各科目何点必要ですか?
  3. いま、試験で各科目、何点取れますか?いま取れる得点と、合格最低点、必要得点との差はそれぞれ何点ですか?
  4. その得点差を何日までに何点まで詰めていくという計画はありますか?

この4つの質問に答えられるようになることが、効率よく試験を突破する鍵です。

3. パパの体験談

すごく昔の話になりますが、パパのアメリカ大学院留学に向けた試験の話をしたいと思います。

留学には、TOEFLという英語のテストと、GMATというアメリカ人にとっての国語(すなわち英語)と算数のテストで高得点を取らなければなりませんでした。

当時、パパのTOEICは690点。10か月以内に今まで受けたことのないTOEFLとGMATで高得点を取らなければいけない状況でした。

周りの人からは、その点数では、箸にも棒にもかからず、全く無理と言われていました。

この状態から、一生懸命、勉強に勉強を重ね、どうにか合格した方法は次の通りです。

  1. 海外留学専門の予備校に通い始め、志望校に必要な「合格最低点」を把握しました。
  2. すぐ過去問にチャレンジし、いま何点取れるか把握しました。
  3. 合格最低点との差分を把握し、GMATは算数で満点、国語(英語)は合格最低点ギリギリの目標を設定。TOEFLも大問(リスニング、文法、長文、英作文など)ごとに目標点を設定しました。
  4. 試験を受けるごとに、目標との差分を調整し、必要な部分を勉強で強化していきました。
  5. 最終的には、差分がゼロになり、無事必要なレベルに達しました。

TOEFLとGMATは必要最低条件で、他に論文と面接もクリアして、無事入学することができました。

4. ゴールから逆算する

野球でも、サッカーでも、空手でもなんでもそうですが、相手を知って試合をするのと、相手を全く知らずに試合をするのでは、相手(の弱点など)を知って試合をする方がはるかに有利です。

「敵を知ること」は勝つうえで非常に重要です。

試験も同じです。

まず、試験がどのくらいの難度なのか、何点取れば合格するのかをしっかり把握し、そのうえで、自分に足りない部分を限られた期間で効率よく鍛えていけばいいのです。

すなわち、目指すゴールから逆算して勉強していくのです。また、目指すゴール(合格最低点)から逆算して、得点が取れるように試験を受けるのです。

例えば、合格最低点が60点の試験なのに、90点を取ろうと無邪気に試験を受け、本来は捨てるべき難問に時間を取られ、後半の簡単な問題に手がつけられなかったというのは最悪です。

合格最低点が60点であることを知っていれば、難問はバサッと切って、飛ばしてしまえばいいのです。

また、試験では、難問の3点も、基本問題の3点も同じ3点です。ケアレスミスで基本問題の3点を落としてしまえば、難問の3点を取ってもあまり意味がなくなってしまいます。

また、ゴールから逆算しない、まずい勉強方法としては、英単語集でも参考書でも、初めの方から丁寧に一生懸命やり、結局途中までしか勉強できないで終わってしまうことです。

英単語集であれば、まずは全体を早めに一通り終わらせ、繰り返すことが重要です。

参考書も、まず全体に目を通し、目標としている試験で良く出る範囲、高配点の範囲を重点的に丁寧に勉強することをお勧めします。

また、参考書などで一度読んで分かりにくい箇所は、自分の理解を自分の言葉で短く書き加えることをお勧めします。これだけで記憶力が倍増します。

5. これからの試験・模試に向けて

10代の方々はこれから試験、模試などたくさん受けると思います。

まず過去問があれば、必ず過去問はチェックしましょう。

但し、過去問が5年分もしくは5回分あったら、最新の2年分もしくは2回分は、最後の直前の実力テスト用に見ないでとっておき、残りの3年分もしくは3回分だけ勉強するなどの工夫も必要でしょう。

また模試などは、過去の点数・偏差値分布がわかるのであれば事前にチェックし、目標偏差値にいくには何点取れば良いかなどを把握しておくと良いでしょう。

100点を目指すべきなのか、難問を捨てていいのかなど、把握できるとだいぶ違います。

6. 将来の仕事での応用

ゴールから逆算することは、試験勉強だけでなく、将来の仕事でも使えます。

例えば、100社に電話すると30社と面談の約束が取れて、そのうち5社と取引成約でき、1社あたり100万円の利益が上がるとします。

簡単にすると、100社に電話すれば、500万円の利益が出ることになります。すなわち、1社に電話すれば5万円の利益となります。

年間利益目標が1億円の場合、1年で2000社に電話するべきと分かります。

1年で250日働くとすれば、1日8社に電話する必要があると分かり、それに沿って計画を立てればいいのです。

7. 最後に

試験や模試などで、ゴールから逆算して、勉強をすると効率よく勝てることが分かったかな?

是非、今のうちから、いろいろ試験とその準備を経験して、大人になってからもスイスイと試験を乗り切ってください。

パパより