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4. 自分原因論
何か悪いことが起こったり、失敗したり、恥をかいたり、うまくいかなかったりしたとき、あなたはどう考えますか?
他人や環境のせいにはしていませんか?
「原因と結果の法則」の通り、現在の環境という「結果」は、すべて、自分の「思い」という「原因」が発端なのです。
言い換えると、他人や環境のせいではなく、自分が原因なのです。
何か問題が起こっている場合、まずは「自分が『原因』で、現在の状況という『結果』になっている」と客観的に事態を認識することです。
そうすれば、そこから課題を見つけ、これからの自分の行動にどう活かしていくかを考えることができます。
他人や環境のせいにしていても、他人と環境は変えられないのです。
悪い環境を変えられるのは、自分の言葉・思い・行動だけなのです。
例えば、10代のあなたがある部活に入っていて、自分より実力がないと思っている友達がレギュラーで、自分が補欠だとしましょう。
このとき、「監督は見る目が無い」などと、他人のせいにしてはいけません。
すべては自分に原因があると考え、起こったことは仕方がないが、これから何をしたら改善できるのかを考えるのです。
例えば、
- 数値・データ・実績で自分の実力を語れるのなら、そのデータを監督や部活内で共有してみる。
- チーム内で部員それぞれがお互いどう評価しているかアンケートを取ってみる。
- 自分がもっと監督と積極的にコミュニケーションを取ってみる。
- 自分の弱点の練習を強化してみる。
- 上記の行動等をしてみて、それでも監督が正当な評価をしてくれない人物だと判断した場合は部活をやめて、他の部活や、他の学校の部活に入部してみる。
10代のあなたが社会に出ても同じです。
あなたがある会社に入っていて、自分より実力がないと思っている友達が昇格し、自分が昇格できなかった場合、どうするか?
このとき、「上司や人事部は見る目が無い」と言っていても全く何も変わらないのです。
それよりも、すべては自分に原因があると考え、起こったことは仕方がないが、これから何をしたら改善できるのかを考えるのです。
例えば、
- 上司に自分の実績は正確に伝わっていただろうか?伝わってなかったとすれば、今まで以上に報告をする機会を増やしてみる。
- 上司とのコミュニケーションを増やして、上司のニーズを見極めながら業務を改善していく。
- 業務に役に立ちそうな資格を取得してみる。
- 上記の行動等をしてみても、全く報われない場合は、転職する。
自分原因論でものごとをとらえることにより、人生が幸せな方向へと導かれるのです。