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6. 禍を転じて福と為す
「禍を転じて福と為す」(わざわいをてんじてふくとなす)という故事成語があります。
これは、「災難や不幸を逆に利用して、いい結果に結びつけること」を意味します。
由来は、「史記―蘇秦伝」に出てくる、弁論家の蘇秦の言葉です。
紀元前四世紀、中国の戦国時代、斉という国が、隣国の燕に攻め込んで領地を奪ったときのこと。
蘇秦は、燕王に頼まれ、領地の返還を交渉しに斉に赴きました。
彼は斉王に会うと、まず、燕の太子の夫人が、強大な秦国の王の娘であることを指摘して、「今に秦が攻め込んで来ますよ」と脅かします。
その上で、「昔から『禍を転じて福と為なす』という言葉があります。奪った領地を返してやれば、燕だけでなく、秦も喜びますよ」と述べました。
そして、「この両国が斉になびけば、王の威信はますます高まることでしょう」と説得すると、斉王はこの策に従ったということです。
<引用元>
はるか大昔から、ピンチはチャンスだったのです。
7. 最後に
美味しくない梅しかないという「ピンチ」を、梅干しにして大儲けの「チャンス」に変えた人がいます。
すっぱくて売れないレモンしかないという「ピンチ」を、レモネードにして大儲けの「チャンス」に変えた人がいます。
ピンチはチャンスであり、チャンスはピンチの顔をして自分の前に現れるのです。
人生に無駄なことはひとつもなく、すべては「必要」、「必然」、「ベストなこと」なのです。
自分にはできないかもしれないなと思うことを、他人から頼まれた場合、まずはやってみることです。
イチロー選手も言っている通り、この世では、自分と周囲の人々で解決し成長できるギリギリ難度レベルの問題しか起きないのです。
そのピンチを乗り越えると、後から、チャンスであったことが分かるのです。
ピンチがチャンスであることを理解できれば、ピンチにも感謝できるようになり、ぐんぐん成長しながら楽しく生きていけるでしょう!
パパより