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10代で知るとお得な言葉「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」(まとめ)

1. はじめに

10代のうちに知っておいた方が良い大事な言葉があります。

それは、「いばっちゃいない、なめられちゃいけない」です。

日本一の高額納税者である、斎藤一人さんの「お金の神様に好かれる人のスゴい口ぐせ」の本に掲載されていた言葉です。

パパは大学を卒業して会社に入社したとき、一つの目標を立てました。

それは、「謙虚さとプライドを兼ね備えた人間になる」でした。

しかし、「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」という言葉と出会ったときに衝撃を受け、「謙虚さとプライドを兼ね備えた人間になる」という言葉より、なんてしっくりくる言葉なんだと感じました。

それ以来、パパは「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」を大事な言葉としているのです。

2. なめられちゃいけない

誰にでもやさしいというのは、素晴らしいことです。しかし、心がやさしい人って、最大の欠点が他人から「なめられやすい」ということなんです

  • 同級生にいじめられる
  • 上司から毎日罵声を浴びせられる
  • 商品の値下げをいつも要求されてしまう

など、なめられるといいことって起こらないのです。

学校や仕事だけではありません。身近なところも大事です。

  • 家庭内暴力を受けてしまっている
  • 好きな女の子から、いいようにお金だけ出さされている

など、身近なところでも、なめられるといいことって起こらないのです。

あなたが、先生、上司、先輩になって、いくら正しいことを言っても、いくら素晴らしいことを言っても、なめられていたら、全く聞いてもらえないのです。(聞いていた振りはしてくれるかもしれませんが。)

3. いばっちゃいけない

「パワーハラスメント」(通称:パワハラ)という言葉知っているかな?

パワーハラスメント(和製英語: power harassment)とは、職場内虐待の一つです。

職場内の優位性を利用した、主に社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)による、「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」のことです。

一昔前は、パワハラ上司なんていうのがたくさんいた時代もありましたが、いまは昔よりだいぶ減ってきていると思います。

なめられている上司・先生よりはマシかもしれませんが、いばっている上司・先生には、部下・生徒はついてこないのです。

こんな上司・先生に部下・生徒がついてきているように見える場合、面従腹背(めんじゅうふくはい)のことも多いのです。

面従腹背とは、表面的にはこびへつらうように見せて、内心では反抗していることです。

偉いのにいばらない人、仕事ができるのにいばらない人、カリスマ・魅力があるのにいばらない人などに、部下・生徒はついていきたくなるのです。

4. 「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」の好事例

(1) 徳川家康

徳川家康は非常に慎重な武将でした。

あるとき、下級武士たちと崖みたいなところを通ることがあり、「馬の名人」と言われるほどの家康が、どうやってあそこを渡るのか、みんな注目していました。

ところが、家康は馬から降りて、馬の後ろから歩いていったのです。それぐらい、家康は用心深いのです。

これだけだと、下級武士たちになめられてしまう可能性があります。

しかしながら、こんなに用心深い家康が、武田信玄が攻めてきたとき、天下の武田騎馬隊に猛然と突撃し、一騎打ちを仕掛けたのです。

この一つのできごとで、もう誰も家康をなめなくなるのです。

(2) 孫子の兵法「将、外にあっては、君命も奉ぜざるあり」

「孫子(そんし)」という書物は知っているかな?

紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家「孫武」の作とされる兵法書で、古今東西の軍事理論書のうち、最も著名なものの一つです。

「孫子」以前は、戦争の勝敗は天運に左右されるという考え方が強かったのですが、孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化して、本書で後世に残そうとしました。

ソニー創業者の一人の盛田昭夫さんや、ソフトバンク創業者の孫正義さん、マイクロソフトのビル・ゲイツさんなど、世界的に有名な経営者の方々が「孫子の兵法」を愛読し、経営に活かしていると言われています。

そんな「孫子の兵法」から「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」の好事例を一つ紹介します。

<引用元>

https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/SelectedNewsDetailWeb?nwsId=0009330020180918005

紀元前500年前、中国の春秋時代の軍事家・孫子が残した「兵法」に記されている「将在外,君命有所不受」。これは実際に孫子が呉王の命令に背いて、呉王の二人の妃を殺した時に言った言葉でした。なぜ孫子は王の命令に背いてまで妃を殺したのでしょうか? また愛する妃を殺された王をどのように納得させたのでしょうか?

孫武(孫子)は書き上げた「兵法十三編」を呉王に差し出したところ、無名だったため能力を疑われました。「女官たちを訓練して能力を示せ」これが孫武に与えられた試練でした。

すなわち、「なめられていた」のです。

命じられた孫武は、まず女官たちを左右二つの軍に分け、それぞれの長に呉王が愛する二人の妃を任命しました。

しかし長として選ばれた2人の妃は、ヘラヘラとはしゃいでばかりで孫武の命令に全く従わず、他の女官たちも腹を抱えて大笑いしている始末。

仕方なく孫武は、命令を聞こうとしない2人の妃を殺すことにしました。

呉王の使いが慌ててやってきて、「あなたが私の愛する姫を殺せば、私は食事を食べても味がしない。孫武将軍の軍を指揮する能力を認める。2人を許してやってくれ」と、皇帝の命令が伝えられました。

それを聞いた孫武は「軍に冗談はない。将、外にあっては、君命も奉ぜざるあり」と言ってその二人を殺しました。

その後、太鼓を打てばすべての女官は従い、軍の練度は飛躍的に高まったのです。

もう、誰も孫武をなめなくなりました。

訓練を終えた後、孫武は呉王に報告するために宮殿を訪れましたが、二人の妃を殺された呉王は不機嫌でした。

孫武は恐れることなく「賞罰言明、軍事は法に則(のっと)るのが常であり、軍を治める法則です。このようにすれば兵は必ず命令に従い、必ず敵を打ち破り勝利を得ることができます」と説明しました。

呉王もまた度量のある王でした。この話を聞くと呉王の怒りは消え、孫武を将軍に礼拝しました。

その後、呉は孫武の兵法によって春秋時代の五覇の一つになったのでした。

5. 「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」を実践するには?

なめられたら終わり、人生うまくいかないことは分かると思います。

いつどんなときも優しい人、いつもおとなしい人、いい人などは、なめられる場合があります。

なめられる人の特徴は、例えば次のような感じです。

  • 自信がない
  • 声が小さい・まともにしゃべれない
  • 言い返せない
  • ビクビク・オドオドしている
  • 堂々としていない
  • 毅然としていない

一度なめられてしまうと、その後、相手にずっと頭が上がりません。

子分のように扱われたり、いじめられたり、バカにされたり、軽んじられたり、みくびられたりします。

徳川家康や孫武の例のように、ここ一番では、「男気」「反論姿勢」「非情さ」を見せつける必要があるのです。

では、「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」を実践するには、どうしたらいいのでしょうか?

それは簡単です。「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」と何回も繰り返し、声に出して言うだけでいいのです。

言葉のすごさについては、下記の記事で説明しました。

また、チャンスは、ピンチの顔をしてやってきて、必ず解決できるのです。

人間の脳は、発する言葉に対して、現実に合わせるような方法を見つけ出すようにできています。

したがって、「いばっちゃいけない、 なめられちゃいけない」と何回も何回も言っていると、意識をしなくても、脳の中で勝手に「いばらない方法」「なめられない方法」を探し出してしまうのです。

上司に罵声を浴びせられている人は「実力をつける」という方法を思いつくかもしれない。

部下になめられている人は「部下に仕事を任せ、手伝わない」という方法を考えるかもしれない。

学校でいじめられている人は「相手に見つからないように証拠を集めて、親と警察に行く」という方法を思いつくかもしれない。

お客さんになめられて売り上げが上がらない人は、「店を清潔にして、腕時計をロレックスにして、お客さんに好印象を持ってもらう」という方法を思いつくかもしれない。

また、今まで、いばって怒鳴ってしまっていた人は、「良い話があるんだけど。これはこういう風にやった方が絶対得だぞ。やってみてごらん。」などと伝え方を変える工夫を思いつくかもしれない。

「いばっちゃいけない、 なめられちゃいけない」と何回も繰り替えし声に出して言うことで、脳が勝手に考え出してくれた、思いついたことを実践してみるのです。

この実践で、いばっていたから起こっていた問題や、なめられていたから起こった問題が、一段一段ずつ改善し、解決に向かっていくのです。

6. 最後に

普段から、「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」という言葉を口ぐせにしましょう。

10代のうちから、この「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」という言葉を大事にしていけば、素晴らしい人生に導かれること間違いなしです。

パパより